INFINITY CUP 1st イベントレポート

2022年12月18日、東京の「AP市ヶ谷」にて「INFINITY CUP 1st」が開催されました。「ラストクロニクル インフィニティ」での優勝者を決める大会はもちろん初めての試みで、TCG「ラストクロニクル」での最後の大型公式トーナメント「World Championship FINAL」までさかのぼっても4年8か月ぶりとなります。
当日は33名のプレイヤーにご参加いただき、皆さまのご協力のおかげで大きなトラブルも発生することなく大会を進行することができました。大変ありがとうございました。ここではイベントのもようを、写真やデッキリストを交えて振り返ってまいります。

予選ラウンド[構築戦]
1~3回戦は構築戦で行われました。比較的デッキ構築の自由度が高い「ラストクロニクル インフィニティ」での初のトーナメント形式のイベントということで、当日まで構築に頭を悩ませたプレイヤーも多かったようですが、会場ではさまざまなタイプのデッキが見られました。
とりわけ存在感を放っていたのは紫のカードで、参加者の実に半数近くがデッキのメインに据えていました。ユニットのアビリティやスペルによる直接ダメージで相手の脅威を排除したところを『速攻』持ちのユニットで攻めるというシンプルな強力さが、対戦に時間制限の設けられた環境下ということもあって評価されたようです。




予選ラウンド[ドラフト戦]
お昼休みを挟み、4~6回戦は「ラストクロニクル インフィニティ(第1弾)」を使ってのドラフト戦で行なわれました。3回戦までの順位によって決まったテーブルで、定められた時間内にピックを行っていくというトーナメント仕様で進行しましたが、第1弾ドラフトという慣れ親しんだフォーマットということもあり、和やかな雰囲気で各テーブルがドラフトしていたのが印象的です。

6回戦が終了し、8位で2名が勝ち点とタイブレークでまったくのイーブンになる(規定により、構築戦の使用デッキによる判定で順位を確定しました)という僅差の結果となりましたが、準決勝へ進出する8人のプレイヤーが決定しました。

準決勝[「絆」ドラフト戦]

準決勝は抽選で振り分けられた2つのテーブルで「ラストクロニクル インフィニティ 絆」の4人ドラフトを行い、それぞれシングルエリミネーションを勝ち抜いた各1名が決勝に進出します。

熱戦の結果、パワーカードをうまくデッキに集めたオクソンさんと、構築戦に続けて紫でデッキを固めたマヒロさんが2連勝で決勝に駒を進めました。120枚すべてのカードを使用するため戦略性の高い「絆」ドラフトですが、お2人のデッキはユニットとスペル、『クイック』持ちのカード、1コストと0コストの比率が近い数字でまとまっており、「絆」ドラフトにおける環境理解度の高さを感じさせる30枚のリストとなっていました。


決勝[「絆」2人ドラフト]

決勝は「ラストクロニクル インフィニティ 絆」を使用しての2人ドラフトで争われました。1回のピックにつき30秒という制限時間が設けられていましたが、2人ともスイスイとカードを選んでいき、あっという間に30枚のデッキが完成しました。



試合は決勝にふさわしい、豪快な攻撃の応酬となります。後手1ターン目にオクソンさんがCBで強化した2-052《粉砕の風 メルカンデ》でいきなり9ダメージを与えますが、マヒロさんは2ターン目までに5体のユニットを並べ、一気に15点ものダメージで返します。オクソンさんは『回生』で回復し一息つきますが、2-116《炎拳令嬢 ペネト・アシュリー》のCBをまともに受け、ユニットの数で圧倒されてしまいます。

しかし2-046《紫翼の大戦姫 シュラクネ》で見えていたデッキトップから2-119《冥府門の導き手 シビュラム》がCBで駆けつけると、2-103《メルクのバイキング》が結合している2-030《千年森の神官長 ピュラ》が相手のライフを残り1まで削り、『突破』持ちの2-119《冥府門の導き手 シビュラム》の攻撃をしのぎ切れないマヒロさんはここで投了。「INFINITY CUP 1st」のチャンピオンはオクソンさんとなりました。おめでとうございます!

右:オクソンさん
左:マヒロさん
※撮影時のみマスクを外しています。
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大会から年をまたいだ2023年は、まず第3弾の「宴」が登場し、全国3か所での「無限祭2023春」、そして6月には大阪で「INFINITY CUP 2nd」が予定されています。今回の大会を踏まえ、さまざまな部分の改善を図りながら楽しいイベントをお届けできればと考えておりますので、2023年も「ラストクロニクル インフィニティ」をどうぞよろしくお願いいたします。