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プレイ・ザ・ゲーム、メイク・ア・ドリーム!
みなさんこんにちは、『ラストクロニクル』世界観設定担当の滝舜一と申します。いよいよ『ラスクロ』の発売日が今週末に迫ってきましたね。待望の(?)PVも公開されたところで(http://www.nicovideo.jp/watch/1378787511 などで確認できます)今日は、僕の中の『ラスクロ』世界観設定の基準なんかについて、語ってみたいと思います。
まず僕は、TCGの魅力のひとつとして「自己完結型ではなく、誰かと共有し、拡散する楽しさを持った遊びである」ということがあると思います。そのため『ラスクロ』の世界観を設定するときに、わりと最初からガチガチに固めてしまうのではなく、そこそこの幅や広がりを持たせるような形をイメージしたものとしました。第一弾~二弾などでは特にそうで、世界観は全体にプレーンな雰囲気であり、カードのフレーバーテキストでも、世界観やキャラのバックボーンについては、そこまで強く打ち出されていません。※ちなみに以下は、本邦初公開(?)の『ラスクロ』の舞台・アトランティカ大陸の地図画像です。
率直、ひとつのゲームの世界観をガチで作るなら、まず壮大な世界年表を設定し、時代ごとの科学文明の発展レベルなども細かく決めてしまうような、いわゆる大艦巨砲主義的な方向性もあるのですが、僕自身はそれは、今のサブカルチャーをめぐる状況にはそぐわないんじゃないかな、と思っています。とはいえ、あるひとつのコンテンツに、きちんとした背景と物語性があることは大事です。キャラクターも立っているほうが、当然遊んでいて楽しいでしょう。そこで今後、『ラスクロ』の世界観にある程度のストーリー性を持たせていく、ということは当然考えております。なので、そのへんの動きにもご期待くださいましたら幸いです。それとこの部分については、プレイヤーのみなさんの盛り上がりが反映されることも十二分にあり得ますので、みなさん、バンバン『ラスクロ』をプレイしながら、設定やキャラの関係性について妄想してください(笑)。言い換えると「『ラスクロ』の世界は制作スタッフだけでなく、それに参加するプレイヤーの皆さんの存在があって初めて完成する」ということでもあるのです。
何はともあれ、幻想世界を題材にしている以上、「この世界で、プレイヤーのみなさんの見る夢」が、何より大事です。アトランティカ大陸に「ザインの使徒」として降り立ち、知略と戦略だけでなく、自由な想像力を駆使して楽しんでいただければと思います。またみなさんが、この世界で眷族として率いる者たちも、壮大な夢から現れ出た存在ばかりです。古代から続く人の空想によって創り出された幻想世界の住人たち、歴史という人類最大規模で綴られ続ける一大叙事詩から産み落とされた英雄たち(まあ『ラスクロ』世界オリジナルの存在も多いですが)……。そこにプレイヤーのみなさんの力と意志が加わり、新たな夢と壮大な歴史が紡ぎ出されていきます。
果たして万物創世の書「ヒエログリフ」(←滝先生!『クロノグリフ』でしょ!)に書き込まれる、あなたと眷族たちの神話の結末はどんなものになるのでしょうか? どうかこの夢のフィールドを、思う存分お楽しみください。僕もみなさん同様、広がっていく『ラスクロ』の世界を体験できることを、とても楽しみにしています。それでは、また!
P.S. そうそう、たびたびの宣伝になってしまい恐縮ですが「ラストクロニクル 始まりの刻音 公式ハンドブック」(9月20日発売、税込500円、PRカード《ニケ》3枚セット付き)も、よろしくお願いいたします。大会にも役立つカード情報が全掲載されているほか、『ラスクロ』の背景世界や全フレーバーテキストもチェックできますので!
2013年9月10日
『ラストクロニクル』世界観設定担当
滝舜一