タグ荒野のオーク

そこにはごつごつした岩や荒れ果てた大地以外に何もなく、とりわけ秩序や慈悲、遠慮会釈というものが欠片もなかった。

荒廃の小悪魔

「若旦那が浮気した女中が、実は美人に化けた女悪魔だったんでさぁ。それ以来、家業は傾き、先祖代々のご立派な屋敷も、今は草ぼうぼうの荒れ放題、というわけで。」～丘の屋敷の召使いの話～

虐殺森のスケルトン

「あの森に夜、足を踏み入れちゃならねえです。ことに、いきなりそこらの茂みや木々の奥から、ときの声や剣を打ち合う音が聞こえてきたら……もう、命はないものと覚悟してくだせぇ。」～鹿狩りの案内人の忠告～

イルクベリアの脱獄囚

奴を鎖につなぐなんてできっこない！　だいたい、悪徳や曲がった性根を、鎖で縛れますかい？

命なき者の王　ロヴォス

「あらゆる王と生あるもの、みな死を恐れども、死は生を恐れることなし。すなわちすべての夜と死を統べる者こそ、世の唯一にして真の王者なり。」～ロヴォスの黒書～

ゼフィロン飛雷隊

空の戦場において、力よりも技よりも戦略よりも大切なこととは何か？　ゼフィロン流の答え：速いこと。

ゼフィロンの風

我らが風をまとわせられるのは、何もこの刃だけではありませぬ。我が主がお望みとあらば、その軍勢すべてが、戦地を渡る風となるでしょう。

ゼフィロン弩弓兵

城壁の大盾の影に身を隠せば安全だと考えた守備隊長は、雷鳴にも似た発射音の直後、その判断が大きな間違いだったことを悟った。

スワントの斥候

あるとき名将と呼ばれた男が、突然、自陣すべてを覆える巨大な天幕を作るよう兵士たちに命じた。最初、部下たちはみな彼の正気を疑った。やがて戦場にゼフィロンの軍勢とその翼持つ尖兵が現れたとき、彼の先見の明を疑う者はいなかった。

疾風の弓使い

ゼフィロンの弓兵が優秀なのは当然だ――弓矢を自在に操り、またその矢を乗せる風をも自由に操れるのだから。